2人目/with/大学院生/ヨネスケ
なんか嫌な予感がしていた。
朝、朝立ちをしなかったのだ。異常事態だ、
高校の時10回シコって体調を崩したあの夏以来かもしれない。
まあ杞憂だなとベットから起きて、朝食を用意する。
コーヒーの芳醇な香りが部屋中に漂い、焼きたてのトーストをひと口かじる、ご機嫌な朝食だ今日もきっと上手くいくだろう。
僕はその日、埼玉の奥地に呼び出されていた。大体家から30分近くの場所だ。
緊急事態宣言も解除されていたので、早めに着いて大宮でつけ麺を食べようと3日前から計画していた。
前回よりもいい意味で緊張していなかった。少なくとも何を食べようか考える余裕があった。
少しはヤリチンになったんだなと確かな成長を感じる。
大盛りのつけ麺を食べて、待合せの駅へ向かう。
駅に降りると田舎だった。すれ違う人の姿はほとんどなく、静かで穏やか、聴こえてくるのは電車の音だけ。
待合せのコンビニには相手の女性が既に立っていた。
マスクをしているが、割と美人だった。サバサバ系な感じ。
酷く緊張しているように見えた。そりゃそうだ、知らない人に会ってるんだもんね。
西友で酒を買った、半分出してくれた。今日は安く済みそうだ。
綺麗な家だった、が、韓国系アイドルのポスターが壁にかかっていた。
あーこういう感じね、勝戦だと信じていた今日の戦いに暗雲が立ち込めた。マスクを外した彼女は微妙だった。
「私、塩顔好きなんだよね〜」
しょうゆ顔の私に彼女は言った。死刑宣告に等しい。
1缶飲んだ時点で、終電の時間を調べられ、9時からMステで件のアイドルのライブがあるから喋るなと言われた。
流石に敗着の匂いがした。そのアイドルがトリだったら全てが間に合わない、頼むタモリさんなんとかしてくれ。
キセキは起こり、アイドルは最初に登壇した。韓国系もそんなに悪くない。
今が勝機だと天が告げた。この流れは絶対に離してはならないモンだと魂が叫ぶ。
ソファーの横に座り攻めが始まる。侵掠すること火の如し、あらゆるグダを突破し添い寝まで持ち込んだ。
「お尻だけならいいよ」
元韓国好きの女がなんか言った、黒いタイツを剥いだ。
よく言葉の意味はわからなかったが、ア○ルは嫌なので普通に前を攻めた。
プリけつってもみ心地悪いよね。
電気が消える、あれだけ嫌がっていた彼女もノリノリになっていた。
ーー
天は崩れた、チ○コは勃たなかった。
正確に言えば勃ったが、硬さが足りない。なんなら今日は朝から一回もフルで勃っていない。
そして僕はその事をずっと分かっていた。つけ麺を食べている時も、攻めている時も分かっていた。
EDって辛い病気だなって心から思った。
これは僕の敗北の物語だ。
#ネトナン日記